レバレッジのコントロール 適正化
レバレッジのコントロール
ここでは、レバレッジをどうするかに
ついて取り上げてみます。
損失が発生してもリカバリーできるようにするためには
レバレッジのコントロールが必要だからです。
レバレッジとボラティリティ
ボラティリティは、「変動率」という意味です。
トレードを行う期間が長い場合にはレバレッジを低めにし、
トレードの期間が短ければ、レバレッジを高めに設定しても
安全です。
といいますのは、トレードの期間が長ければ、日経平均株価が上下に
動く幅が大きくなり、変効率は高くなり、トレード期間が短ければ、
逆に変動率は小さくなるからです。
このように、レバレッジは、対象となるトレード期間の
ボラティリティに応じて決定するのがよいでしょう。
レバレッジを何倍にするか?
スイングトレードでは?
スイングトレードとは、日経平均株価に明確なトレンドがあるときに、
2日間から5日間程度の期間でトレードが完結する投資法です。
さて、レバレッジを何倍にするか決めるということは、投資資金に
対して日経225mini(ミニ)の取引枚数を何枚にするかということと
同じといえます。
日経225mini(ミニ)では、証拠金と取引金額は常に
変動しているので、取引枚数を計算する方法が有効です。
その計算の公式は、
取引枚数=
(投資資金×20%)÷(最大ドローダウン×100)
[最大ドローダウンとは、一時的に資金が最大に落ち込んだ場合の損失額]
となります。
この公式の意味は、日経225mini(ミニ)のトレードでの損失額が、
発生しても投資金の20%以内の損失に収まるように取引枚数を設定
していることになります。
なぜなら、損失が投資資金の20%を上回ると、元の投資金を取り戻す
ことが困難になりることが、過去のデータでわかっているからです。
(表を参照)
取引枚数を割り出す計算例
[最大ドローダウンとは、
一時的に資金が最大に落ち込んだ場合の損失額]
ですが、
言葉を変えれば、想定できる最大のリスクとも言えます。
ここでは、最大ドローダウンが、500円で、投資資金が50万円を
例としまして、適切な取引枚数は、次の計算式で求めてみましょう。
取引枚数=
(投資資金×20%)÷(最大ドローダウン×100)
から
2枚=
(50万円×20%)÷(500円×100)
投資資金が50万円のときは、投資資金が2枚が
適切となります。
デイトレードの最大の魅力は、
デイトレードの場合のレバレッジ
スイングトレードと違って、デイトレードでは、
フルレバレッジ(取引可能な最大枚数を取引する)で取引をしても
レバレッジ管理の点から見て、極めてリスクが少ないところです。
日中相場が動いているときに、日経225ミニの価格が窓を
開ける(値段が飛ぶ)ことはありません。
前場の引けと後場の大引けで必ず反対売買を
していれば、追加証拠金の発生の心配はないということです。